誰かの機嫌を探りながら働くのはしんどいよ。
2026.07.17
YARDの古谷篤典(ふるたにあつのり)です。
関東も急に夏らしくなりました!
毎日暑い日が続いていますが、皆さんお変わりないでしょうか。
さて、YARDではこの数カ月、中途入社のスタッフが続いています。入社してくれたスタッフには、最初に私から1時間ほどのオリエンテーションを行っています!
その中で、最近必ず伝えるようにしていることがあります。それは、インストラクターという仕事には「感情労働」という側面がある、という話です。
感情労働とは??
感情労働とは、相手に安心感や心地よさ、前向きな気持ちを届けるために、自分の感情や表情、言葉、振る舞いを整える仕事のことです。
インストラクターは、レッスンやプログラムを正しく教えれば、それでよいわけではありません。

お客様の表情や体調を見ながら声をかける。
初めて来店された方の緊張をほぐす。
うまく身体を動かせず、不安を感じている方には、安心してもらえるように接する。
その日の体調や気持ちに寄り添いながら、スタジオに入ってきたときよりも、少しでも明るい気持ちになって帰っていただく。
そのために、自分の感情を整えながら、お客様と向き合うことも仕事の一部です。
もちろん、人間ですから、いつでも元気でいられるわけではありません。
体調がすぐれない日もあれば、仕事や人間関係が思うようにいかず、気分が沈む日もあるでしょう。
だからといって、無理に明るく振る舞い続け、自分の感情を押し殺せばよい、という話でもありません。
誰かの機嫌を探りながら働くのはしんどいよ。
感情労働には、少なからず負担が伴います。
お客様の前で感情を整える時間が長い仕事だからこそ、スタッフ同士の関係や職場の空気は、より大切になります。
お客様に気を配り続けたあと、スタッフ同士でも誰かの機嫌を探り、顔色をうかがいながら働かなければならない。
「今日は機嫌が悪そうだから、話しかけない方がいいかもしれない」
「これを伝えたら、嫌な顔をされるだろうか」
そんなことを考えながら働くのは、とてもしんどいことです。
これは、インストラクターに限らず、どのような仕事でも同じだと思います。
本来向き合うべき仕事ではなく、誰かの機嫌を損ねないことに気を使うようになれば、職場の空気は少しずつ重くなっていきます。
お客様に良い時間を提供するためには、働く側も安心していられる環境が必要です。
困ったときに「困っている」と言えること。
分からないことを「分からない」と聞けること。
うまくいっていないことを陰で不満として広げるのではなく、解決に必要な相手へ相談できること。
助けてもらったときには、感謝を言葉にすること。
意見が違っても、相手を否定せずに話し合えること。
そうした場所であれば、一人ひとりが感情をすり減らしすぎることなく、お客様に向き合うことができます。
人は、それぞれ見えているものが違う。
社会人になって20年以上、さまざまな人間関係がこじれていく場面を見てきました。
その中で感じるのは、
「話していないのに、分かってほしい」
という気持ちが、想像以上に多いということです。
自分はこれだけ頑張っているのだから、気づいてほしい。
本当は嫌だったのだから、察してほしい。
困っているのだから、相手から助けてほしい。
そう思う気持ちは、誰にでもあると思います。
ただ、コミュニケーションがない中で、自分の気持ちを正確にくみ取ってもらうことには、やはり無理があります。
人は、それぞれ見えているものが違います。
立場も、抱えている仕事も、物事の感じ方も違います。
自分にとっては当たり前のことでも、相手には見えていないことがあります。
だからこそ、必要なことはきちんと言葉にしなければなりません。
そして、相手を変えようとする前に、自分にも変えられることがないかを考える。「自分の考えだけが正解ではない」と理解することが、対話のスタートなのだと思います。
もっと良い環境にするために何が必要なのか。
私たちの仕事では、知識や技術だけではなく、どのような空気をつくるかも商品の一部です。
インストラクターの表情や言葉、声のトーン、スタジオに流れる空気によって、お客様が受け取る体験は変わります。
自分の感情を整えることは、単に「いつも機嫌よくいましょう」という精神論ではなく、お客様に価値を提供するための大切な仕事のスキルです。

そして、職場の空気は、会社やリーダーだけがつくるものでもありません。
一人ひとりの言葉や態度、日々のコミュニケーションの積み重ねが、会社の文化になっていきます。
誰かの機嫌を探りながら働くのではなく、安心して自分の仕事に向き合える場所。
困ったときには声を上げることができ、意見が違ったときにはきちんと話し合える場所。
そんな環境を、私自身も含め、YARDで働くみんなでつくっていきたいと思います!
いつものことですが、重めのテーマを書くと「何かあったのでは?」と心配されそうですが、特に何もありません。笑
YARDは9月から新しい期が始まります。
もっと良い会社、もっと良い環境にするために何が必要なのか。
そんなことを考えていたら、この話に着地したので、今日はツラツラと書いてみました!


